ゆうたはFIVキャリアです。
FIVという言葉よりも「猫エイズ」の方がなじみがあるかもしれません。
人間のエイズでも誤解が多く、残念ながら猫エイズに至っては名前と漠然とした恐怖感だけが先行していて、正しい情報・知識が入手しづらい状況です。
「エイズ」といっても人間には感染しません。
ウィルス性ですがワクチンがない病気です。
(アメリカでは認可されているワクチンがあるそうですが、日本では未認可です)
一度感染したら、そのウィルスがなくなる=陰転することはまずありませんので、そういう意味では怖い病気です。
(生後5ヶ月以内の子猫の場合、母親から抗体をもらっているだけの場合があります。生後半年を過ぎてからの検査をお勧めします)
しかしFIVに感染したらすぐに死んでしまうわけではなく、感染後4〜6週間ほどリンパ腺の腫れや発熱といった急性症状がでたのち、たいていの猫でしたら症状は治まります。
その後、エイズウィルスは猫の体の中で長い潜伏期間に入ります。
猫は見た目には健康そのものですが、ウィルスがなくなったのではありません。この潜伏期間をキャリア段階と考えてください。
体の中で息を潜めているウィルスは、ストレスや加齢、他の病気やひどい外傷などで猫の免疫力が低下した時に動き出します。
それまでキャリア段階にいた=元気だった猫も、口内炎や呼吸器疾患、普段だったら抑え込んでいる弱い細菌による感染症を繰り返し、次第に衰弱し、最後にエイズを発症して死にます。
最終ステージに突入してしまうとそこからキャリアに戻すことはできない、といわれています。
但し、FIVの潜伏期間は3年から5年とされており、猫によっては発症前に寿命を迎える場合もあります。(自由に外にだしている猫の平均寿命は、日本の場合5歳です)
つまり大事なのはいかにキャリア段階を長くするか、です。
キャリアのまま10歳、13歳まで生きる猫も多く、飼い猫がFIVであると診断されても悲観することはありません。
また、エイズの初期段階である口内炎や歯肉炎を発見しても、どうか嘆き悲しまないでください。
ここがふんばりどころです。
今なら無症状キャリア段階に引き戻せます。正しい知識で武装して戦ってください。
そして、キャリア猫と暮らすときには、どうか、次のことに気をつけてください。
1.ストレスのない環境を整える
2.他猫への感染防止に努める
3.常日頃の健康チェックをこまめにする
猫を大事にしておいでの方でしたら1と3は易々とクリアできると思いますが、2も重要なことです。
FIVは、空気感染はしません。共同トイレでも感染しません。軽いグルーミング程度でも感染しません。
パルボウィルスと異なり、体外に排出されたFIVウィルスは弱く、市販の消毒液で簡単に排除できます。
FIVは粘膜の接触(つまり交尾)、血液の接触(激しい喧嘩による噛み傷。キャリア猫の怪我からしたたる血液をなめるなど)で感染すると考えられていますので、避妊・去勢手術を施すこと、猫同士の相性、怪我から出る血にも注意することがとても大事になってきます。
我が家でも、ゆうたが足の爪からかなりな量の血をだしたときに、あんこを一時的に隔離しました。
基本的にはゆうたとあんこの生活空間は全部一緒です。(仲が悪く頻繁に激しい喧嘩をするような猫同士だったら、感染を防ぎきるのは難しいと思います)
FIVキャリア猫=貰い手がつかない、危険との判断で、処分してしまう人や行政も多いと聞きました。とても残念なことです。
FIVキャリア猫も、ノンキャリア猫と一緒の空間で仲良く過ごすことができます。
幸せもたくさんくれます。
医療費だって特別にかかるわけではありません。
FIVよりももっと恐ろしい病気も、たくさんあります。
どうかFIVキャリアだからという理由だけで、
その子をあなたの里子候補からはずさないでください。

- 2007/02/28(水) 17:55:45|
- FIV(猫エイズ)
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自分は絶対にやらんと決めていたブログなのにヨロヨロと始めてしまいました。
我が家には2匹の猫がいます。
白いヒゲのクール・ガイ:ゆうたさんと
黒いヒゲの爆弾娘:あんこです。
猫との暮らしを考えている方の背中を
えいやっと押せるようなブログにしたいけど真逆になるかも

ゆうたは昨年3月に
にゃんず日記のなおちゃんからお譲りいただいた、推定年齢3歳半のオス猫です。
FIV(猫エイズ)キャリアですが毎日元気に快眠快食快便してます。

あんこは昨年末に
かわさんからお譲りいただいた子猫です。
捨て猫ですらなく、役所に「処分してくれ」と持ち込まれた子猫のうちの一匹です。

どうぞよろしくお見知りおきを。
- 2007/02/28(水) 15:10:31|
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